5、バイリンガルに育てるために〜

 

 

 

 

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今年2回目の朝顔が咲きました!一回目の朝顔からとったタネで育てた朝顔です。かわい〜。


母親になる事が一番の夢だった私ですが、母親になれたのは結婚7年目でした。5年、6年と月日が過ぎ、さすがに自分の中ではほとんど諦めかけていた頃、私がこちらへきた頃のこの国の首相が子沢山で、中の何人かは養子だと聞きました。

日本ではまだ養子という選択は、なるべく隠して行われる事のような、そんな印象がありましたが、海外では自分に子供がいても養子を迎えたり、周りに隠す事なく受け入れていることを知り、私も最終的に自分の子ができなければ、養子を迎えたいと考えるようになりました。

でもそうなると日本の田舎で暮らす両親が嫌がるだろうかと思い、母に聞いてみると、“外国の女優さんとか俳優さんとか、外国の人は堂々と養子を受け入れている、日本で育つのなら多少心配だけど、外国で育つのならきっと肩身の狭い思いをする事もないだろうし、どっちにしても似てないんだから、髪の色も目の色も違う子だっていいじゃない”と、全く予想に反して私の背中を押してくれさえしたのです。

その言葉で私の気持ちが軽くなったからなのかわかりませんが、ほどなくして私は最初の子を妊娠出産し、その後一歳半違いの年子の男の子の母になりました。

 

年子のお世話は、風邪を引けば一緒にひくし、泣くときも同じタイミングで泣くし、大変と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、それよりも“楽しい”と“可愛い”という思いが大きくて、そして母になれた実感で、毎日毎日が本当に楽しかった。

  

まず、子供達を育てるにあたり一番最初に考えたのは、“どのように彼らに日本語をキープさせるか”ということでした。 まわりは英語だらけですし、幼稚園に入ればお友達も先生も全員英語ですし、ほって置いたら家でも英語を話すようになるのは避けられません。

でも、日本の両親との会話を、通訳なしではできないなんて事には絶対にさせてはいけないと思っていましたので、“あいうえお“のポスターを貼ったり、本を読んだり、日本人プレイグループに行ったり、学校へ行くようになったら日本領事館から配られる小学生の国語の本で漢字の練習させたり色々と考え試行錯誤しましたが、

結果、今彼らはバイリンガルに育ち、日本の小説を読むこともでき、漢字を書くのは苦手ですが、どの漢字を使うかがわかるので、コンピューターが変換してくれる漢字の中から正しいものを選ぶ事ができます。

結局一番彼らの語学の上達に役に立ったのは、机の前の勉強ではなく、おじいちゃん、おばあちゃんがせっせと送ってくれる、漫画の本とビデオでした。漫画を読むことで文字を読む事に抵抗がなくなり、大人になった今は漫画の他に小説やノンフィクションなどいろいろなものを読むようになりました。

ドラえもんやレンジャーもの、ポケモンやワンピース他とにかく色々とビデオに録画して送ってくれましたので、私が教えていない言葉もいつの間にか覚えて使ったり、どんどんボキャブラリーが増えていきました。

 

そんな感じでしたから、言葉に関しては本当にストレスフリーで、親子ともに案外楽して身につけられたと思います。

何と言ってもおじいちゃんおばあちゃんに感謝です。おじいちゃんは92歳になった今も二人のために、まだ続いているワンピースのコミックなどが発売すると送ってくれます。

おばあちゃんはあの頃、テレビの漫画のビデオ録画のために、毎日その時間とぶつからないように買い物に行き、掃除をしててもお料理をしてても、番組が始まる5分前にはビデオの録画ボタンを押すためにビデオデッキの前で正座して録画ボタンに指をかけて待っていたものです。

たまに里帰りした時にその姿を見て“親ってありがたいな”と思いました。最近よく、どうやって息子たちの日本語をキープできたのか、若いお母さんたちに聞かれますが、実際こんな感じで、ほとんどコミックとアニメに丸投げした様な感じで、大した参考になる様な、ならない様な。 

そうそう、バイリンガルに育てる為にもう一つ大事な事は、兄弟では必ず日本語で話す事!これを徹底しないと兄弟で英語で話すようになるともう止められません。そうなると、英語で話す方が楽になり、親の前では、怒られるので日本語を話すでしょうけど、結局簡単な会話しかしなくなったり、日本語の端々に英語の単語が出てきたりするようです。。

家は日本語、外は英語と小さい時からきっちり分けていたら大丈夫でしょうね。

 

何れにしても、今ならインターネットでかなり色々と動画が自由に見られるので、日本のおじいちゃんおばあちゃんに録画の負担をかけずにできそうですね。

今回は言葉について、書いてみました〜。