2、海外での生活で思った事

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私がオーストラリアでのワーキングホリデーを終えてから、ここニュージーランドへ来た頃(34〜5年前)は、その頃の日本に比べ、随分と遅れていると言う印象でした。テレビのチャンネルも二つしか無く、海外から仕入れた番組はまだしも、こちらで作られた番組はあまり面白い物は無く、夜の11:00になるとキウイ(鳥)のアニメが出て来て”今日の番組は終了しました”となり、あとはもう本を読むか寝るしか無いと言うような感じでした。

エンターテインメント的には大分遅れている感じの国でしたが、緑が多くのんびりとしていて、都会が苦手な私には、自然体で過ごせる居心地の良い国でした。海外生活で、何よりも一番良いと思うのは、何のしがらみも面倒なおつきあいも無いと言う事ですね。たとえば、日本ではなにかして頂いた事に対してお礼を物や形で表すのは、時と場合にもよりますが、多くの場合周りと上手くやって行く上で当然しなければいけない事のように思うのですが、こちらでは”サンキュー”の一言ですみます、逆にこちらが何か相手に対してした時にも”サンキュー”と言えばそれで終わりです。

別に冷たい訳ではなく、おつきあいが面倒な訳でもありません、言うなれば、困っているときはお互い様という精神につながると思います。それがとても自然で、余計な気を使う必要がないと言うのは生きて行く上でとても楽ですね。周りを気にしすぎる事無く、冬でも暑ければ半袖で、雨で濡れても気にしないなら傘はいらないですし、靴も履きたくなければ履かなくていい、そう言う、人に迷惑がかかる訳ではない事でまわりに合わせなくても良いと言うのも楽に生きられる一つの理由ですね。

 

でも、もちろん良い所ばかりではありません、世界中の多くの人が日本の時間の観念に驚嘆する様に、時間を守ると言う事に関しては日本は“凄い”と思います。

新幹線、列車、バスなどの時間もさることながら、一人一人が時間を守る事を当たり前と思っている事がとても凄い事だと思います。

こちらでは、時間に遅れるのは日常茶飯事です、仕舞いには来ると約束しておいて来ない事もあります。電話をして”遅れているけどどうしたの?”って聞くと”ごめんごめん’もう一つの用事が終わらなくて、、、とか、、だったらそう電話ででもちょっと連絡してくれたらいいのにって思いますね。それでも、逆にこちらが遅れたとしても、あまり気にしていないようなので、そういうお国柄と言うか、結局どちらかといえば日本がキッチリし過ぎの感があるのでしょうね。

そんな国で30年以上、言ってみれば日本で過ごした時間以上の時間を生きて来た訳ですから、きっと私も日本の物差しでは計れない人間なのかも知れません。

次はそんな私の子育てを振り返ってみようかと思います。結婚して7年目でやっと出来た待望の息子達、母親になる事が一番の夢だった私が、ようやく授かった子供です。

子供が出来たら”こうしようああしよう”と考えていたことは結局出来たのか、それで良かったのか、などなど自分なりに振り返ってみるのもいいかもしれませんね。

それでは、今回はこの辺で